家づくり 予算配分(諸経費)
前回、土地についてでしたが、土地を探すにも予算配分が重要になります。
ここでは、諸経費について記載したいと思います。
諸経費には、火災保険や登記費用、カーテン・ブラインド費用や家具の費用、引越費用や仮住まいの費用などいろいろあります。
火災保険については、一括や分割があるので負担にならない方法を選択できます。
30年一括で、80万円ほどかかってました。(保険会社により金額差があります。)
省令準耐火構造にすると保険料は安くなります。ただその分仕様を合わせますので、安くなった分がそのままお得というわけではありません。
登記費用は、規模などにより左右されます。数十万かかるものです。
たまに、ご自身で提出して申請代行費用を抑えるという方もいらっしゃいます。
時間と手間をかければ、できないことはありません。
また登記について、知り合いもいないので銀行さんからのご紹介などでお願いされる方もいらっしゃいますが、できれば数社で見積をしていただくことをおすすめします。見積金額が違うことが多々あります。
カーテン・ブラインド費用については、過去20件ほど住宅の設計監理をさせていただいた経験からしますと、一般的な広さ(35~40坪くらい)で、安いカーテン屋さんで選ばれて20万円~でしょうか。少しいいカーテンやブラインドなどを併用してきますと20万円後半~となってきます。
カーテンとブラインドでは、カーテンの方が安いです。ブラインドについては巻き取る部品がある分、割高となります。
窓は、性能を良くしても壁より熱を逃がしてしまいます。熱を逃がしにくくする遮熱カーテンやハニカムスクリーンなどを使用することで、窓際の冷たい冷気を軽減させることができます。
和のテイストも好きというかたは、思い切って障子を取り付けるのも良いです。コストとしては少しかかりますが、後付のカーテンやブラインドと違って、デザインの統一感がぐっと増します。
建築費に水道の引込工事(道路から敷地にあるメーターまでの引込工事)を含まない場合もあります。
市の指定業者による工事なので、別途とすることもあります。これが意外と高いです。(*地域によって値段は変わります。)自宅は1m引き込むだけで40万円ほどかかりました。
下水道の工事もある場合は、同じように引込工事が必要です。水道と工事時期を合わせてもらうと良いでしょう。
浄化槽の場合ですと、建築工事内に含みます。定期点検や法定点検、汲み取り費用などが必要となります。
官庁申請費用について、建物の確認申請と中間検査、完了検査の証紙代が必要になります。その他、官庁提出の申請にかかる費用もあります。
前者については、規模によって変わります。後者については、その土地にかかる規制によって提出しなければいけない申請がある場合となります。
地盤調査費用について、木造の住宅でしたらスウェーデン式サウンディング試験で調査されることが多いです。5ヶ所を調査し報告書をもらいます。金額は3~5万円程度です。最近ですと、液状化現象をオプションで付けて調べられることもあります。
地盤の詳細を知りたいという場合については、ボーリング調査になります。10万円程度~となりまして、地盤が悪い場合は調査する深さが増していき、増額になることもあります。
家づくりが始まって見えてくるお金について。
現在住んでいる周辺の方への挨拶時に手渡す粗品や、工事の近隣挨拶時の粗品(どちらも500円~1,000円程度)。近隣挨拶は、工事でご迷惑を掛けそうな範囲だったり、不動産屋さんから少し小難しい人がいるという情報があればその方にも先にご挨拶をされておくと良いでしょう。
地鎮祭費用についてもご用意が必要です。
工務店さんや設計事務所と家づくりをされる場合は、地鎮祭の祭壇設営費用などは工事費に含まれていることが多いです。その場合は、お供え物の費用(5,000円程度)と神主さんのお礼については2万円前後のことが多いです。
上棟時にも職人さんや現場監督さんなどにご祝儀をお渡しする場合は、その分の費用をみておく必要があります。
渡されない方もいらっしゃいますが、やはり少しでもお渡しされた方が気持ちよく仕事をしていただけると思うのでおすすめです。
金額はお気持ちですのでまちまちですが、職人さんへは5,000円程度、監督さんや大工の棟梁には10,000円程度はお渡ししたいかなと個人的には思います。
建方時の合計人数としては、10人前後ではないでしょうか。
といったように諸経費には、意外とお金がかかるものです。
細かく確認されるのも良いですが、ざっくりですと200~300万円くらい想定しておくと良いのかなと感じています。
但し、家具の費用や家電など、総入れ替えしたり一般的なサイズより大きな住宅を検討されている方については、しっかり金額を確認されることをおすすめします。