細かい配慮
冷たく固い印象のコンクリートに黒いドアと看板、全体的に上品な感じの入り口です。 それでは、コンクリートと黒いドアと看板があればこうなるかというとそうではありません。 ひとつずつ細かい配慮があるからこそ、そう見えてきます。 例えば、ドアの取手が下から上まですらっと細い角棒になっていたり、看板の幅とドアの幅が
合わせてあったり、看板の黒い帯の部分が控えめで綺麗に見えるようにしていたりします。 取手がレバーハンドルなら、看板とドアの幅が違っていたのなら、看板がもっと大きなものだっ
たらと考えていくと、同じものを使っても見え方は様々です。 設計事務所は、そういった雰囲気をかたち作る要素を、ひとつひとつ固めて全体をまとめていく
仕事です。 東京茶寮は、ハンドドリップの日本茶専門店。 産地の飲み比べをして、好みの茶葉を知ることができます。 お茶と一緒に出てきた羊羹も美味しく、ゆったりとしたあの時間と感覚をまた体験したいです。